趣旨

 人類が最初に利用したエネルギー資源は燃えやすい草木であったと思われます。すなわち燃料としてのエネルギーであったでしょう。暖房や料理に使われたはずです。そんな時代は相当長く続いたことでしょう。
 やがて川の流れを利用して水車を回し人馬の代わりをさせたり、あるいは風力で同じようなことをしたことでしょう。機械力の始まりです。しかし人力に頼る時代はまだまだ続きます。
 乗り物では、帆船が風のエネルギーを利用するので多用されるようになりました。しかし陸上では有効なエネルギー源は見出されませんでした。エネルギー源としては運搬や貯蔵に便利で量的問題がなく、かつエネルギー発生量に富む物が望まれたのです。

 時代は16世紀になって、石炭が燃料として使われ始めました。燃焼時の排ガスは毒性のあるものでしたが、エネルギー資源としての必要条件は満たしていました。
 一方、鉄はローマ時代頃から使われていましたが、燃料が木材では性能の良い鉄材は作れず、石炭を使うことによって満足の行く物ができるようになりました。
 折から英国では織機や乗り物用にエンジンとしての機関が発明され、鉄材と石炭という組み合わせによって、人類は文明の第一歩を踏み出したのです。技術は英国で急速に進化し、ここに産業革命が勃興します。18世紀のことでした。

 以来300年程、人類は文明を徹底的に発達させ、その恩恵により世界の人口も急激に増えました。エネルギー資源は、石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料、特異なものとしてはウランを加工した核燃料、そして水力・地熱・バイオマス・風力・太陽光熱などの再生可能エネルギーと多様化しました。

 しかし21世紀になってから、人々は人類世界の進展に疑問を持つようになりました。人口が増えるということは、すなわちエネルギー使用量が増えることであり、食料や資源の消費量も増える必要があることになる。それ故に地球に負荷が増し、やがて耐えられないところが出てくる、すなわち持続不可能な地球環境となるのではないか、という疑問であり、懸念でもあります。
 限りある地球ですから、人類の無謀な振る舞いにより地球環境の将来に禍根を残すことは許されないことです。地球温暖化、環境汚染、資源消滅等々、対処すべき課題が指摘されています。
 本サイトではエネルギーの面から、とくに自然エネルギーを利用する持続可能なエネルギーの推進について論じます。